1)凍結乾燥品で保存すること、または溶解した場合もフレッシュに保つことを推奨します。ほとんどの製品は粉末の方は溶液よりも安定です。

2) COAに従ってタンパク質を再構成してください。凍結融解サイクルの繰り返しは避けてください。再構成されたタンパク質は、COAの最小分注量より少なく分注してはなりません。 COAの最小分量より少ない場合は、明らかにBSAまたはHASがユーザーにとって試験の妨げになる場合を除いてはそうしてください。保護のためにBSAまたはHSAを追加することをお勧めします。これは、表面吸着と不活性化からタンパク質を保護するために重要です。

3) 顧客がCOAの推奨よりも高い濃度を必要とする場合、どうすればいいですか。

再構成された製品を4度または室温で保管しないことを強くお勧めします。タンパク質を複数回に分けて使用する場合は、一回使い切りの分量で分注し、-70℃以下で保管することが最善の方法です。1回の凍結融解は活性に影響を与えないと考えられます。

タンパク質の溶解度は、トレハロースを含む製剤内の他の要因（凍結乾燥前）の影響を受けるので、ご注意ください。通常、得られる最大濃度は、凍結乾燥前のバルク溶液の濃度です。もしCOAで推奨されている濃度よりも高い再構成濃度を必要とする場合は、凍結乾燥前にバルク溶液の濃度以下の濃度で製品を再構成することをお勧めします。

1)トレハロースはタンパク質溶液を安定させ、凝集や沈殿を阻害する役割を持っています。そのため、タンパク質濃度が高い場合は、トレハロースを除かないことを強くお勧めします。また、トレハロースは第一級アミンまたはチオール関連の化学反応を妨害しないので、トレハロースを含まないタンパク質を使用する場合は、例えばSPRアッセイで分析物として使用する場合は、使用直前にトレハロースを除去するためにバッファー交換を実行することをお勧めします。これに使うVivaspin限外ろ過システムなど、多くのキットが市販されています。製品は凍結乾燥された形で提供しています。

2)凍結乾燥前のバルク溶液に、保護剤としてのトレハロースが10%含まれています。推奨している再構成後のトレハロース濃度は、それぞれの製品とロットによって異なります。詳しい情報は全てのロットのCOAに記載されております。

取り扱い中と保管中のタンパク質活性の損失を避けるために、トレハロースを強くお勧めします。 タンパク質をトレハロースのない状態で使用する場合は、使用直前にトレハロースを取り除くことをお勧めします。バッファー交換ができます。 Vivaspin限外ろ過システムなど、多くのキットが市販されています。

COAに記載されている保管寿命（記載されている条件で保存した場合）は顧客が実際に製品を受け取った日から計算します。

ロット番号固有のCOAの中の製剤部分から、凍結乾燥前のバルク溶液の量がわかります。濃度=サイズ（ug / mg）/容量（ul）

すべてのFc融合タンパク質は、溶液中においてFcを介した二量体化を起こします。タンパク質自体の構造に応じて、一部のFc融合タンパク質は凝集され、大きなポリマーを形成されます。形成されたタンパク質の種（ダイマー/トリマー/ポリマー）のMWは、非還元SDSゲルまたはSECのバンドのサイズに反映されます。

バルク溶液のエンドトキシンレベルは、凍結乾燥製品のエンドトキシンレベルを反映できます。通常の場合、凍結乾燥製品のエンドトキシン検出値は、バルク溶液のエンドトキシン検出値より20〜30％高くなります（通常の範囲内では、凍結乾燥の過程において量を増やす必要があり、純度係数も考慮しないといけないから）。弊社の凍結乾燥プロセスは無菌で加熱のない状況です。このように、バルク溶液のエンドトキシンレベルは、基本的に凍結乾燥製品のエンドトキシンレベルを反映できます。

弊社のほとんどの製品にキャリアタンパク質が含まれておらず、一部の製品だけにBSAを添加されています。 各製品の詳しい情報はウェブページにあるバッファ情報をご参照ください。

ACROバイオシステムのほとんどのビオチン化タンパク質は、Avi-tagを付加している部位特異的なビオチン化に基づいて構築されています。理論上、分子/タグを挿入することで、タンパク質の元の状態に影響が出て、また生物活性にも影響が出ると考えられていますが、ビオチン分子とAviタグは小さくて、ターゲットタンパク質ドメインの外側に挿入されていて、またDoL（標識度）はACROバイオシステムに合わせてタンパク質用に最適化されているので、生物活性を損なうことなく最高の検出感度を実現させています。このように、タンパク質の活性が標識によって影響されることはほとんどありません。全ての標識タンパク質の生物活性は、抗体とリガンドとの結合をELISA、FACS、セルベースアッセイで検証されています。

ビオチン化製品は脱塩され、遊離ビオチンが除去されています。ビオチンが残っている場合でも微量です。

弊社が扱っているトレハロースは注射用グレードで、実験の時希釈され、細胞に影響しません。実験用の バッファーコントロールグループの設定をお勧めします。

HEK293細胞はヒト胎児腎臓細胞293として知られています。HEK293によって発現されるタンパク質の折り畳み構造は、人体のタンパク質の構造に近く、しかも弊社が開発しているほとんどのタンパク質は、ヒト疾患の標的または因子として働いているので、 HEK293発現システムを選択しました。

インテグリンは必須のヘテロ二量体（α鎖とβ鎖）で、膜貫通型ヘリックスはα鎖とβ鎖の二量体化を仲介します。 弊社が開発したインテグリン製品は細胞外ドメインであるため、ヘテロダイマーを安定にさせるために酸性/塩基性テールを導入する必要があります。 ヘテロダイマーの形成を促進し、タンパク質の活性に悪い影響を与えず、構造の正しいインテグリンを形成させます。

弊社はIMAC（固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー）を使用し、純度の高いHisタグ付きタンパク質を精製します。 製造に使用するIMACビーズは、GE、Qiagenなどは他社が製造しているものです。